REAL WOOL FLEECE(MEN)
REAL WOOL
フリースとはそもそも羊毛のこと
冬の定番アイテムとなったフリースですが、そのもともとの意味は羊の毛を刈った時にできる羊毛の塊のことでした。古くはギリシア神話にもゴールデンフリース(金羊毛)という秘宝が登場することからも、それが貴重なものだったことがうかがえます。そのフリースが化学繊維の衣料の名称となったのは1970年代に入ってからのこと。軽くて暖かく安価な化繊フリースは世界を席巻しました。しかし、毛足が長くマイクロプラスチックファイバーを大量に排出するため、海洋プラスチック汚染の大きな原因となっていることがわかってきました。そこでHERENESSは、ウールを扱うブランドとして本来の羊毛から成るフリースを提案したいと考えました。
再生素材との絶妙な組み合わせ
フリース生地の毛足部分はニュージーランド産の高品質メリノウール、生分解性で環境に優しい上に羊毛の暖かく優しい風合いを楽しんでいただけます。一方、裏地部分は再生ポリエステルなので汗を吸湿する機能性とコストパフォーマンスを両立しています。ウールの毛足は毛玉になりにくく、それでいてウールの風合いを楽しめる絶妙な長さを追求しました。襟も暖かさを損なわず、それでいて首を圧迫しない高さを目指しています。胸ポケットの切り返し素材には、HERENESSで人気のショートパンツやロングパンツと同じサトウキビ由来のポリエステルを用いています。
サステナビリティの取り組み
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海を汚さないフリース
最近では、プラスチックが海に与える影響について、多くの情報が共有されるようになってきました。マイバックの普及などもそのひとつですよね。しかし、海洋汚染の原因となるプラスチックの多くが、化学繊維衣類を洗濯した際に排出されるマイクロプラスチックファイバーであることをご存知でしたか?
海洋にあるマイクロプラスチックのうち実に35%が化学繊維由来という研究結果もあります。そしてその中でも毛足が長くふわふわの化繊フリースは最も繊維が脱落する衣料なのです。これに対し、メーカー各社は繊維が脱落しにくいフリースを開発したり、洗濯する際に繊維を捕まえるバッグやボールを開発したりしています。
でも最も簡単な解決法は化学繊維のフリースを天然繊維に置き換えることです。ウールは天然素材のタンパク質ですから、すばやく生分解され環境中に蓄積されません。フリースの暖かさや肌触りを罪悪感を感じずに享受する、それが〈REAL WOOL FLEECE〉なら可能なのです。
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ノンミュール・メリノウールという選択
ウールは羊からの贈り物です。その羊たちが苦しんでいたとしたら、その贈り物を喜んで受け取れるでしょうか?私たちが〈REAL WOOL FLEECE〉で使うウールは、全てニュージーランド産のメリノウールです。ニュージーランドは国をあげてミュールジング(羊の臀部を切り取る処理)を禁止することを決めています。私たちは、ウールを扱うブランドとして、継続的に動物福祉の問題に取り組んでいきます。