THIS IS HOW WE CREATE No.002 SOFT WOOL BOXER
HERENESSの製品がどんな発想から形になっていくのか。その様子をみなさんにシェアする連載『THIS IS HOW WE CREATE』。第二回は、新しくプロダクトに加わったウールの肌着、SOFT WOOL BOXER 。仮想Q&A方式でお届けします!
Q.HERENESS初の肌着となるSOFT WOOL BOXER、開発のきっかけを教えてください。
肌に触れるプロダクトがウールの良さを最も感じられると思っています。これまでTシャツ、タイツ、靴下など徐々にウールの製品を作ってきて、今回はついに肌着。ユーザーのみなさんからも肌着を作って欲しいとリクエストをいただいていたので、ようやくリリースできます。
「HERENESSのショーツ(SUGARCANE SHORTS)にはインナーパンツがついていないのですか?」というご質問をよく頂くのですが、実は当初からこのウールの肌着(SOFT WOOL BOXER)と組み合わせて頂くことを念頭に置いていたんです。ですから、ぜひショーツと合わせて使って頂きたいですね。
今回はメンズだけの展開ですが、ゆくゆくはウィメンズの肌着も作りたいと思っています。
Q.まずは素材について。ウール100%ではなく、再生ポリエステルとの混合素材を採用した理由は?
第一の理由は、耐久性を重視したからです。肌着は普段、長時間身につけているものなので、耐久性がしっかりしていることも大事。ピッタリと体にフィットするボクサーパンツは、伸縮性も大切なので、その両方が叶うウールと再生ポリエステルの糸を採用しました。
比率は、ウール53%、再生ポリエステル47%です。ウールの風合いも保ちながら、ポリエステルによる機能性、耐久性が発揮されます。ウール100%だと、汗を大量にかくシーンでは保水をしてしまうのですが、混合していることで速乾性が高くてムレにくいというメリットもあります。
そしてノンミュールジングウールと再生ポリエステルを使ったNIKKE AXIOを使っているところが最大のポイントです。HERENESSにとっては、この素材は待ちに待った素材でした。
Q.待望の、再生ポリエステルのNIKKE AXIO ?
NIKKE AXIOの構造を簡単に説明すると、ウールの芯糸にポリエステルの糸が巻きついている糸だと思っていただければ。とても機能的で良い素材なのですが、使われているポリエステルが石油由来だったんです。HERENESSとしては、リサイクルのポリエステルでないと使いたくない。そこはどうしても妥協できなくて。それがついに最近、再生ポリエステルを使用したNIKKE AXIOができたということで、採用しました。
ポリエステルが「バージン」と「リサイクル」とでは、肌触りや見た目はほぼ変わらないんですよ。それでも、やはりリサイクル素材にこだわりたいので、原価が上がってしまったとしてもその素材を使うというのが、HERENESSのポリシーです。
再生ポリエステルのNIKKE AXIOのアイテムは、これから徐々に増えていく予定です。
Q.機能的で、さらに環境負荷の少ない素材ということですね。他に生地のこだわりはありますか?
糸が決まって、次に素材の編地を検討しました。天竺編みは、肌触りは良いのですが伸縮性が少し弱いなと感じたので、Tシャツのリブの部分などによく使われているフライス編みを採用しています。よく伸びて、いろんな動きにシームレスに追随してくれます。
すでにウールの肌着の良さ、機能性を知っている方は、さらにフライス編みによる“柔らかさ”を体験してもらいたいですね。
Q.デザイン、パターンでこだわったポイントは?
ボクサーパンツは股下がピタッと短いものが多いので、SOFT WOOL BOXERの股下はやや長めのデザインです。
こだわったのは、ウエストのゴムの部分。よくロゴ入りのゴムウエストのデザインがあったりしますが、締め付けとか、ゴムの肌触りが個人的には不快だったりするんですよね。SOFT WOOL BOXERではウエストゴムを生地で包んでいるので、肌あたりにストレスがないように工夫しています。
Q.どんな人にどんな場面で着用して欲しいですか?
登山での着用がおすすめです。縦走などで、下着を頻繁に着替えられなかったり、荷物を最低限に減らしたいとき。ウールがもつ防臭・防菌の効果で2〜3日は不快感なく履き続けられると思います。旅行とかでも良いですし、もちろん普段使いでも、1日中履いているものなのでその快適性は重要ですよね。とにかくストレスフリーで、ずっと履いていたくなるはずです。
SOFT WOOL BOXER(MEN)
¥5,500(税込)
サイズ:S〜XL
カラー:BLACK、GRAY、BLUE